狩の練習

尾の傷のまだ新しき蜥蜴かな

みぃちゃんたちを保護する前の話。

子供たちが遊んでいるところへ、みぃちゃんが何かを咥えてやって来て、それを子供たちに与えた。どうやらそれはまだ動くもので、子供たちには手に負えないものらしく、時折みぃちゃんが咥えては子供たちのところに戻している。
目をこらしてみていると、なんと哀れにも尻尾の根元からちょん切れた大きな蜥蜴だった。どうやら狩の稽古にと囚われの身となったらしいが、尻尾を切っても逃げられなかった蜥蜴にとってはピンチなのだ。
みぃちゃんたちを追っ払い葉の陰に隠れた蜥蜴を救出して逃がしてやったのだが、めくれ上がった傷口が妙に生々しかったのが今でも目に浮かぶ。今頃は新しい尻尾が再生しているといいが。

今日は第51回 鎮守の森を観に行こうかいで、香久山の周囲を歩いてきますので予約投稿です。前回のようにいい吟行にもなったら明日から暫くシリーズとする考えですが、さてどうなりますやら。

“狩の練習” への4件の返信

  1. 動物の母親の教育のしかたがよくわかりますね。みーちゃん母子の様子を見て(読んで)いると。 飼い猫と違って野性味が豊かですね。
     教材にされた蜥蜴は気の毒でしたが、無事助け出されて一安心。

    1. テレビのネーチャー番組などでは子供の訓練風景はよく見られますね。子供どうしでいろいろじゃれ合っているのも狩の練習だと聞きます。自然界ではすべてが大人になるための訓練なんでしょう。

  2. みいちゃんは”立派な野生の猫”ですね。
    母親に教わったのか、あるいは子猫の時から自立して生きていく中で身につけたのか、生きていく術をきちんと子供達に教えようといているのですね。
    みいちゃんが貴方にもなかなか懐かないのも野生が強く、用心深くなっているからかもね。
    それにしても生きた蜥蜴を捕まえてきて、子供達に実地教育をするなんて、すばらしい母親ですね。小さいうちから生きていく術をきちんと教えて、いずれ一人で生きてけるようにしているのですね。
    飼いネコでは見られない光景ですよ。すばらしい!!

    1. 飼い猫は捕虜はまず飼い主に見せに来ます。今でこそ四六時中家の中にいる老猫ごまも若い頃は狩の名人で、蛇とか持ってこられた日にゃ大騒ぎでしたよ。庭一面が犠牲者のお墓になったものです。

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