鳥肌

長じるも恐竜よくて蜥蜴だめ

目の前を蜥蜴が走った。

身の毛がよだつとまではいかないが、蛇、蜥蜴の類いは苦手である。いわゆる爬虫類に属するが、同じ爬虫類でもこの世にはいないと分かっている恐竜は好きである。
ただし、恐竜を先祖とする鳥類、遠くから見るにはいいが、あの目、あの足を見るといけない。恐竜の目、恐竜の肌なのである。だから、鶏肉はいまだに食べられないときた。

狩の練習

尾の傷のまだ新しき蜥蜴かな

みぃちゃんたちを保護する前の話。

子供たちが遊んでいるところへ、みぃちゃんが何かを咥えてやって来て、それを子供たちに与えた。どうやらそれはまだ動くもので、子供たちには手に負えないものらしく、時折みぃちゃんが咥えては子供たちのところに戻している。
目をこらしてみていると、なんと哀れにも尻尾の根元からちょん切れた大きな蜥蜴だった。どうやら狩の稽古にと囚われの身となったらしいが、尻尾を切っても逃げられなかった蜥蜴にとってはピンチなのだ。
みぃちゃんたちを追っ払い葉の陰に隠れた蜥蜴を救出して逃がしてやったのだが、めくれ上がった傷口が妙に生々しかったのが今でも目に浮かぶ。今頃は新しい尻尾が再生しているといいが。

今日は第51回 鎮守の森を観に行こうかいで、香久山の周囲を歩いてきますので予約投稿です。前回のようにいい吟行にもなったら明日から暫くシリーズとする考えですが、さてどうなりますやら。