うすら紅させる笹百合まばらにて
三輪山の豊年講の百合まばら
ささゆりの三輪のうま酒もる樽に
「ささゆり」という。
6月17日奈良市の率川(いさがわ)神社の例祭「三枝(さいぐさ)祭(別名ゆり祭)」に捧げる百合である。
名前の通り、葉が細く笹の葉のようであることから名づけられた。花は小振りで、全体に薄紅色をしておりやや俯き加減に咲く。
祭神の「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」はかつて三輪山の麓の狭井川(さいがわ)のほとりに住まいしていたので、酒樽に三輪の笹百合を飾って届けるお祭りが行われるようになったと言われている。
前日には祭に用いられる笹百合を三輪山から奈良市の率川神社へ届けられる神事があり、「大神神社豊年講」の農家が育てた笹百合が用いられる。
笹百合は一時絶滅しかけたが、こうした有志の努力もあって途絶えることなく育てられ、大神神社の一画の「ささゆり園」では時期になると一般に無料公開される。
梅雨の晴れ間を利用して見学してきたが、神社の斜面を利用した周遊回路を巡りながら身近に見ることができた。ただ、いくぶん最盛期を過ぎたせいだろうか一面すべてが百合というわけではなく、梅雨湿りした斜面は露を含んだ十薬などの草も広がっている。
祭の本番に使われる百合は農家が別に育てたものを献納するのだろう。
笹百合、画像で見ました。清楚な感じですね。萱草類を含め百合類が真っ盛りですね。日本古来で神社寺にはよく似あいのでしょう。仏花にも多いですね。
園芸種のものはかなり大きくて立派ですが、この笹百合は清楚、可憐な雰囲気を醸し出します。やはり、野においてこそ似合うかもしれません。今週、名張との境の山村に吟行ですが、山の斜面を利用して保護しているところが目当てです。いくらか標高があるので丁度いいタイミングであるよう期待しているところです。
ささゆりが観られるなんて素敵ですね。
久しくこの花にはめぐりあっていません。
子どもの頃学校帰り、束にして持ち帰ったこともあります。
田舎でも近頃は見たことがないですね。
山の中に咲くので私たちは「ささゆり」のことを「山ゆり」と呼んでいました。
今は幻の花となりつつあります。
幻の花らしいですね。三輪山でも、環境に強いように改良して育てているそうです。自然のままで生きられないのがどんどんレッドブックに登録されてゆく時代です。地球の命にも限りがあるそうですが、地球はその前にどうかなりそうです。
句は中が字足らずだったので勝手に手を入れてます。修正があればお知らせください。
ありがとう!!私の思いが通じました。
あっ!!「き」が抜けたと思った途端に送信済み。
追記でお願いしようかと思っていましたが連日のように文字入力のミスを続けているので自己嫌悪。
「ええい、ままよ」とばかり乱暴に開き直ってしまいました。
ササユリは故郷の村花なんよ。
コメントありがとうございます。
素敵な村花ですね。今では稀少となってる花も大事にされてるんでしょうね。やはり自然が多く残されているところに似合うような気がします。