ひ弱に見えて

芝生野に捩花避けて腹這ひぬ
捩花のあらかた踏まれゐし野道
捩花の錐揉む先のつぼみかな

捩花というのは一回踏まれてしまうと弱いものらしい。

茎と言うよりは錐の穂先に当たるのかもしれないが、途中で折れてしまったらその先は枯れてしまうようである。
ただでさえ短い命で、花が終わってしまうと何処にいたのかさえ分からなくなるような、雑草というには気の毒なくらいな儚げなので、見つけたら注意しているのだが。
ただ、このようにか弱く見えても、次の年にはまた顔を出して錐を伸ばしてくれるあたりは雑草の仲間に入れてもよさそうであるが。

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