冬の黄砂

上棟のクレーン突き上ぐ冬の空

住宅街の一画に見馴れぬ車の列。

上棟の応援に駆けつけた大工さんたちの車だろう。
今日は屋根の板まで葺いていたから昨日からつづく作業だったのだと思われる。
菜園にいつも車でやって来る人が、慣れぬ場所で駐車しようとして側溝に前輪を脱輪するというアクシデント発生。大声で応援を頼まれたので通りがかりの人にも頼んで、「せいのー」で一発で脱出。さいわいFF車でよかった。後輪駆動なら太い丸太でもなければ難しいところだった。
冬とはいえ、遠くが霞んで見える。この時期の黄砂のようである。明日も黄砂予報が出ている。

その名不詳

電線の禽に名を問ふ冬の空

空が騒がしい。

見れば家の前と向かいの電線に100羽以上の見慣れない鳥が群れている。
鶫に似ているがそれよりは小さく、椋鳥のようでいて脚や嘴が黄色くない。いったい何だろうか。
家に戻って双眼鏡を持ち出したがよく分からない。似た鳥を検索してみるがどうもうまくヒットしない。
判然としないまましばらく眺めていたが、やがて一二羽が飛びたつと群がいっせいにどこかへ去ってしまった。