窓からみえる

十グラム余の鳥ひそむ若楓
おおげさに弟泣いてこどもの日

お隣の山桜桃にさかんに鳥が来る。

オーナーが昨日きてパックに詰めて持ち帰ってもまだありあまるとみえて、ヒヨドリが、ムクドリが、スズメが取っ替え引っ替え啄んでゆくのだ。
ひょろひょろ伸びたわが家の楓も今は目の覚めるような黄緑に伸びて、鳥が止まるたびに枝ごとおおいにしなる。
賑やかな鳥たちの騒ぎをよそに、八歳となるみぃーちゃんは我関せずとばかり昼寝を楽しんでいる。
ステイホームの窓から生きものたちの元気をもらう日が続く。