好々爺

せきれいの仲良きに畝譲りけり

今年最後の畝を仕上げていると甲高い声がした。

こちらには構いなく起こしたばかりの畝をつつきはじめたので、しばらく彼らのために離れてやった。
すぐに発つかと思ったが、草の種でも転がっているのかなかなか離れない。
10分ほど少し離れて観察していたが、こんなに身近に長い間いたのは初めてだ。
よほど無害の好々爺に見えたのであろうか。