今生の

気に入りのダリアの前に自撮りする

ぽんぽん咲きもあったり、大柄でなかなか豪勢な花である。

そのダリアの園を縫って介護士が寄り添うように老人を案内している。
多くの人は車椅子で、自分の足では歩けないような人が多いので一人につき一人以上の介護士がついている。
「きれいだね」「どの色が好き?」などかける言葉に淀みもなく、認知症などを煩っているのではないかと思える、言葉の少ない老人にしきりにコンタクトを取ろうとしているのが印象的だった。
好きな花を尋ねてはその前で写真を撮ってあげているのをみるにつけ、不謹慎なことであるが、もしかするとこの人にとってこれが今生のダリアとなるかもしれないと思うのであったが、もちろん当のご本人も誰も知るよしもない。
最近は自分の写真など全く撮ってないし、遺影用の写真のこともそろそろ意識して、自撮りなんていうものを考えてみようかしらん。

土地勘

周辺を交通麻痺にダリア園

もう盛りは過ぎたかもしれないが、馬見丘陵のダリア園は見事だ。

シーズンの土曜、日曜などは「花のフェスティバル」を開催していることもあって大勢のひとが押し寄せ、うっかり近所を通ろうものなら駐車場待ちの車が周辺の道路を塞いで渋滞にはまってしまう。
土地勘の一種だろうが、公道を走るうえでこうしたノウハウといったものは、慣れない土地ゆえにゼロから積み上げることになり、短時間ではなかなか身につきそうもない。