河津桜の開花

チューリップ角出て影のそろひぶみ

公園のチューリップが一様につんつんとした芽を出してきた。

規則正しく植えられた球根のどれも計ったような小さな芽で、柔らかい春の光りを浴びて同じ大きさの影を引いている。例年4月頃にチューリップ祭をやるのだが、この分では3月にはもう咲いてしまうのではなかろうか。
ときあたかも公園の河津桜が今日開花したとみえて、何本かの木が一輪あるいは数輪ほころび始めた。
河津桜の開花宣言である。
ルリビタキの雄も久しぶりに見た。ここのルリ君はずいぶん人慣れしていて五メートルくらいに近づいても逃げない。
今満開となっている庭の梅にはめずらしく番のメジロが来た。
春の気分に満たされて今日は心浮き立つような気分に満たされている。

命溢れる

チューリップ並んで角を出しにけり

一列に並んで球根の角が顔を出した。

暮れに植えたチューリップ畑がつんつんとした芽を吹いている。
なかには球根の皮をつけたまま出てきたものもある。
見渡せば芽という芽が吹き出してきて、野には命が溢れているのを実感する。
プランターのニンニクも寒い冬を乗り越えて動き出したようで、葉が生き生きとみえる。明日雨が止んだら肥料をやらねば。

駆け足

欠けめなく角芽出そろふチューリップ

公園のチューリップの球根が芽を出した。

暮れから年初にかけて植えていたので意外に早いと思ったが、思い出してみれば球根たちのなかには植えたときにすでに芽を出し始めていたのがあったので不思議ではない。
だが、ここ数日同じ寒さの中にも冷え込みが穏やかになった途端芽を出すのだから、その生命力のたくましいことよ。
もう春の駆け足が聞こえてくるようだ。