代掻の爺を叱咤の畝の婆
お婆さんが大きな声で叫んでいる。
耕運機のエンジン音が大きいので、運転のお爺さんにあれこれ大声で指示しているようだ。
何を言ってるのかよく聞き取れないが、何だか詰問調、ダメ出し調で爺さんが叱られているのは間違いない。
やがて叱咤の声もしなくなったので振り返ってみると、何と耕運機の操作をしているのは婆さんではないか。いっぽうの爺さんは畝に突っ立って黙って見ているだけという。
あちこちの田で水を入れ田植の準備で慌ただしい。来週あたりは田植えが始まるところが出てくるようだ。菜園のまわりは一年でも最も忙しいシーズンで賑やかである。