代掻の爺を叱咤の畝の婆
お婆さんが大きな声で叫んでいる。
耕運機のエンジン音が大きいので、運転のお爺さんにあれこれ大声で指示しているようだ。
何を言ってるのかよく聞き取れないが、何だか詰問調、ダメ出し調で爺さんが叱られているのは間違いない。
やがて叱咤の声もしなくなったので振り返ってみると、何と耕運機の操作をしているのは婆さんではないか。いっぽうの爺さんは畝に突っ立って黙って見ているだけという。
あちこちの田で水を入れ田植の準備で慌ただしい。来週あたりは田植えが始まるところが出てくるようだ。菜園のまわりは一年でも最も忙しいシーズンで賑やかである。
まだまだ現役の頼もしく元気なお婆さん、お爺さん顔負けですね。
お爺さんも若い頃はお婆さんにあれこれ言わせない元気もあったのでしょうが、寄る年波という新手にはあらがえないということでしょうか。
代掻の爺を叱咤の畝の婆
これは楽しい好い句ですねぇ。
蕪村の一幅を見るようで、水が張られた田んぼの畝で叫んでいる婆の姿が
目の前に現れてきます。
関西では田植の真っ盛りですか。こちらでも(新横浜近辺は、市の農耕指定地も多く、まだ結構田んぼが残っています)もう間も無くです。
関西というか、奈良の盆地の話ですね。山間部は全国平均並みの時期です。隣の三重などは二ヶ月近くも早いです。
鶴見川流域は田んぼが広がってますね。横浜は意外に遅いのかもしれません。