肥後の守

三角にベースを結ぶ冬日向

この時期になると思い出す。

子供時代の遊びの数々を。
校庭の馬跳び、竹登り、相撲、山や川に行けば肥後の守や小刀を使っての玩具づくり、そして小さな空き地の三角ベース。数え上げれば切りがないほどほとんどが外の遊びである。
塾などもないし、家に帰っても寒いだけだから日がある内は外で遊んだものである。まさに子供は風の子と言っていい時代。
いっときローラースケートブームがきて競って興じたものだが、やはりすぐ飽きられたとみえてスケート場も長くは続かなかった。
今でも鉛筆削りはナイフである。削り器では芯が思うように研げないのである。今はもっぱら室内でその鉛筆を使って数独を解いている。

Don’t put off till tomorrow what you can do today.

庭箒たてかけてある冬日向

明日は10月の気温だそうである。

気象台発表の奈良市は22度。今日はそこまではいかなかったが、無風でぽかぽか。
散歩の途中で知り合った御仁としばし歓談するも温まった体はちっとも冷えてこなかったのも道理である。
このような暖かい冬は今日でお終い。明日は暖かいとはいえ雨らしい。週末から一転して本格的な冬の再来で雪さえ降るかもと言う週間予報である。
やるべきことは今日のうちに済ませておかないと後悔することになりそうである。

蜜柑がうまい

土竜塚いまだあたらし冬日向

ここ数日でもぬきんでて温かい一日だった。

小春日のなかの小春日。
こんなときこそ朝に昼に忙しく、いろいろ用事はあるものだ。
あっという間に日が傾いて、帰ってきて食う蜜柑がうまい。何個でも食べられそうだ。
蜜柑といえば今頃の蜜柑が一番甘くおいしいと思う。
正月を過ぎれば果肉に締まりがなくなりそう多くは食えなくなる。初冬の蜜柑が一番うまい。

みぃちゃんのご機嫌

寝返りて乳房見す猫冬日向

警戒心を解くにゃん。

目と鼻の先の日向で猫が何度も何度もごろんごろんと腹をみせながらくつろいでいる。
天気もよくて暖かく、猫はご機嫌のようである。
この時期は冬毛に覆われて実際は乳房など見えないはずだが、時期がもう少し進めば孕み猫ならそれとはっきりと分かるくらいになっているだろう。