眠らんと

すべからく風も枯れゆく冬薊

久しぶりの色に出会った。

この時期の鮮やかな紫に足が止まる。
どの角度から見ても凋落の面影は微塵もなく、その毅然とした立ち姿にみとれるばかり。
振り返れば生駒の山並は枯れなんとして雑木紅葉が燃え尽きる寸前の風情。山が眠ろうという姿もまた美しい。