麻痺

冷麦の薬味にどれと庭のすみ

気取って食べるものでなし。

ここのところ昼食は冷素麺か冷麦と決まっている。ネギや茗荷、紫蘇などは庭から穫ってくる。
何しろ午前中からエアコンの効いた部屋にいるという異常な毎日の暑さである。
体につきまとうような蒸し暑さがつづくとおのずと食欲は減退するものだが、喉ごしがつるりとするこれらはいっときの暑さを忘れさせてくれる。
地元の三輪素麺はもちろんうまいのだが、本格的なものになると高級すぎるので滅多に口に入らない。なあにどこの素麺だって冷たくして食べれば味覚も多少は麻痺して大差ないように思うのである。

留守番

出汁だけで済ます冷麦留守守る

実際にはこんなことはない。

家人が今日はあのハルカスへ遊びに行くというので留守番である。昼のために冷やし中華の具をきちんと揃えてくれていたので、あとは麺を湯がいて皿に盛るだけ。当然だが、味はいつもと全く変わらない。

一日くらいなら猫たちの面倒を一切引き受けるのも問題はなさそうである。