便法としての傍題

外来種混じりて咲ける千種かな
外来種混じり咲くのも秋千種

草野からにょっきり可愛い萩が顔を出している。

よく見ると、盗人萩だ。例の三角形の種が服についてなかなか取れないしつこい奴だ。
季題「秋草」には相応しくない花だが、今や在来種だけの野原なんておそらく全国見つけるのは困難だろう。
「千草」は「色草」同様「秋草」の傍題で、四文字を下に用いるため「秋千種」として5文字に納めたもの。
このように、傍題をうまく組み合わせるのも字数調整する場合の便法だ。

補)添削が入り、シンプルで理屈っぽさが無くなりました。