ねぐら入り

明日去ぬる予兆でありし夕燕

今にして思えばあれが帰燕の打ち合わせだったのか。

数羽群れ飛んでるなあと思ったときがあったが、気にも留めずにいたら家の周りからいつの間にか燕の姿が消えている。

葦原が広がる平城京跡には、8月頃から成鳥や若鳥の数万羽が集まって「ねぐら入り」が観察できるそうだ。さぞ賑やかな光景だろうと思うが、9月末頃にはもう見えなくなると言うから、広大なエリアは北や東からやってきたものにとって格好の中継地になっているのであろう。
遺跡発掘した跡を広場や建物ばかりにしないよう働きかけているグループの活動もさかんで、ぜひ鳥たちの安息地がこれからも守られるように期待したい。