一日の一番美しい瞬間

元朝の曙光とあらば二礼して

今時分の曙光は高見山のシルエットをくっきり映し出して本当に美しい。

上空に絹雲がかかり、その底が金色にまぶしく輝いてくると、神々しいとまで思える朝もある。
そんなときは、まだ日が昇らぬうちから、やがて登ってくる日の神さまに向けて両手を合わしている。
遠く南嶺の吉野、大峯の稜線はまだ暗いが、それでも黒々とした山塊ははっきりと認められる。
あと数分ほどでそれらの峰にも赤い光がさす美しい瞬間があるのを知っているが、階下の猫たちが気配を察して騒がしいのでゆっくり眺めているゆとりはない。

去年今年猫の親子と起居ともに

明けましておめでとうございます。
皆さまにトリまして今年もよい年でありますように。