君子蘭回り廊下の特等席
簡易ビニール温室の君子蘭が開花したようである。
株が大きくなりすぎて室内に取り込むのも大変なので、軒下に温室を用意したのが、連日の零下の気温をものともせず芽をいっぱいつけている。
観葉ものは猫の悪戯から寝室に避難させているが、君子蘭が重すぎて戸外に残したのがかえってたくましく思える。例年、君子蘭の花は4月頃なので、2月開花は初めてのことだ。
もうずいぶん前の春先、雪国の旅館に泊まったとき、回廊の日当たりがよさそうなコーナーに君子蘭が立派な花を咲かせていた記憶と重なるものがある。外はまだ雪解が始まったばかりで、蕗の薹がところどころ顔を出すような時期だったので、なおさら深く記憶に刻まれたのだろう。