箪笥の肥やし

箪笥納戸背広ひしめく四月馬鹿

明日より新学期。

いわれは知らぬが、早々の初日がエイプリルフールというのも面白い。さあ行こうぜ、なんて張り切っているところをみすこされるような洒落にズコッとこけるわけだが、これを句に詠もうとするとなかなか難しい。
まず着ることのない合いや夏冬の背広が納戸の一等地に収まっていて、いざあれこれ探そうにも邪魔になって仕方がない。捨ててもいいかと聞かれても、ゼロにするのもなあ、などどぶつぶつと。結局また今年も箪笥ならぬ納戸の肥やしになるばかりである。

昨日はいろいろな締め切りに一段落して、投句を忘れていました。

パンよサーカスよ

絵に描いたやうな小咄四月馬鹿

世の中にはサービス精神旺盛な人もいるものだ。

四月一日だからと言っては人を喜ばせる噺をメールや電話でよこすタイプ。
ネタを考えるだけでも大変だと思うが、毎年毎年律儀に送りつけてくる。
諧謔精神を著しく欠く身にはとても思いつかず舌をまいてしまうが、毎度ばかばかしいと思いつつ今年もまたどんな噺を聞かせてくれるのか楽しみにするようになった。