大の字

犬のまりころがる原の土筆かな

まだ早いかなと思いながらも、堰堤を注意深く見ながら歩いてみた。

すると、あの土筆が顔を出しているではないか。さらによく見ようとしゃがみ込んで見ていると犬を連れたご婦人が話しかけてくる。
「何かありますか?」
「ああ、土筆ね」
「ここらは犬がおしっこしたりするから食べられないよ」
たしかにおしっこだけでなく、うんこの始末さえしない飼い主がいると見えそのまま雨風にさらされているのが転がっている。

たくさん生える場所ではないし、べつに採取するつもりもないのだが、こういう堤はせめて何も気にしないで大の字になって寝転がれる場所であってほしいと思う。

突き破る

筆先が欠伸するごと土筆萌ゆ

今日は探しました。
土筆が顔を出していないかと。

斑鳩方面をさんざん巡ったあげく出会わないのであきらめて帰る途中、竜田川の土手のわずかなスペースにこの子がいたのです。
数日すればさらに仲間も増えるでしょう。

顔を出せ

買い物の ついで土筆を 探しけり

そろそろ土筆が顔を出す頃なのだが。

家内が買い物から帰ってきて、それらしい空き地を探してみたがまだ土筆の姿は見つからなかったと言う。