毒よく毒制す

句悩するひとりの世界夏木立

大宇陀薬草園へ吟行。

春に訪れたときとは様相が全く違い、草という草茂りあって、当然ながらどれも薬草。
ここでは嫌われ者のどくだみだって大きな顔してスペースを占めている。
花には早かったがトリカブトの丈もすっかり伸びて、吟行子は怖い物見たさに顔を寄せ合うように眺めている。
このような毒のある薬草が思ったより多く、薬効と毒とは紙一重の関係にあるのだと言うことがよく分かる。
毒よく毒を制すということか。