食欲あり

下げ止まりせず夏痩と思へども

このところ体重が下げ止まらない。

いつものサイズの作業ズボンを買ったところ、がばがば状態。ウェストが80センチを大きく切ったようである。
喪服はじめもっている洋服はどれも86センチ。それからするとこの数年で8センチは減ったようである。
コロナ禍のはじめ頃体重63キロくらいだったのが、いまでは5キロもマイナスして高校のころの体重に戻った。
食べる量は若いときに比べ少なくはなっているが、目立って食欲がないわけではない。
一週間で1キロ痩せるのはさすがにやばいと健診を受けることにした。結果は二週間後。
何かあっても不思議ではない年齢なのだが。

心労

夏痩せてむくみし膝をさするなり

どこか疲れた顔をして被災地をさまよっている。

議員会館で気炎をあげている写真もどこか、顔がむくんで、どこか悪いんじゃないかと思える。
股関節炎だということだが、その原因となるような病がかくれているような気がしないでもない。
それとも心労が重なったか。

血液検査

夏痩の腕の血を吸ふ注射針
夏痩の静脈探るナースかな

健診を受けてきた。

体重計の針をみてびっくり。
何十年と変わらなかった体重が、思いもよらず急な減り方をしているのだ。そんなことなど何の自覚もなかったので、よけい動揺してしまった。とっさに浮かんだのが、不吉な予感で、かかりつけ医に相談すると、
「食欲もあるようだし、胸の音も全く問題ないし、見た目からして何も心配することはありませんよ」
「そんなに心配なら、血液は採取してありますから一応腫瘍マーカーの検査も追加してみましょう」
と、一笑に付された。
結果は明日にでも出ますので、もしもそうならすぐに連絡しますと言って返された。

それから3日ほどたつが、ドクターからは何の連絡もない。ただの夏痩せなんだろうけど、それにしても3キロ以上も痩せるというのは、熱中症寸前までいったことも考え合わせて、体力ががた落ちしているに違いない。老いるとは、体力のなだらかな衰退、衰弱を意味するのではなく急激に訪れるものらしい。