薬効

大雪や母のすがりし中将湯

昨日当麻寺に着いて分かったことだが、16歳の時中将姫がこの寺で剃髪し29歳で世を去ったという縁の寺であるという。
小子は姫が編んだとされる当麻曼荼羅の話よりも、中将姫が伝えたとされる薬湯に興味が引かれた。
というのは母がまだ若い頃病で苦しんでいたとき、毎日のように薬湯で腰湯をしていたことを思い出したからだ。
その薬湯の名は中将湯であったはずだと思い、帰宅して調べてみたらはたしてそうだった。
体を温める効果がありかつては婦人病に効く薬として重宝されたらしいが、今では入浴剤バスクリンにとって代わられているとのことだ。

当麻寺の梵鐘(国宝)。背景の山は二上山。