大雪や母のすがりし中将湯
昨日当麻寺に着いて分かったことだが、16歳の時中将姫がこの寺で剃髪し29歳で世を去ったという縁の寺であるという。
小子は姫が編んだとされる当麻曼荼羅の話よりも、中将姫が伝えたとされる薬湯に興味が引かれた。
というのは母がまだ若い頃病で苦しんでいたとき、毎日のように薬湯で腰湯をしていたことを思い出したからだ。
その薬湯の名は中将湯であったはずだと思い、帰宅して調べてみたらはたしてそうだった。
体を温める効果がありかつては婦人病に効く薬として重宝されたらしいが、今では入浴剤バスクリンにとって代わられているとのことだ。
当麻寺の梵鐘(国宝)。背景の山は二上山。
あ~ら不思議!!
夕べ佑之氏の本、「近つ飛鳥」の所でちょうど当麻寺を読んでいたところ。
当麻寺には「練り供養」という祭りが伝えられており毎年5月14日は賑わうそうです。
それによれば、中将姫の極楽往生の願いを実現しようとしたのが練り供養の起源ということです。
佑之氏曰く「歴史を刻む二上山の麓で繰り広げられる仏たちの行列は何ともゆったりとして厳かなそれでいてどこかユーモラスな感じがする」
中将湯、言われてみれば私も女性の絵とともにかすかな記憶があります。
昔はこれとムトウハップぐらいだったかしら。
葛城の里はざっと駆けめぐっただけですので、ほかにもいろいろ見所はありそうです。
すこしずつ地理を頭に入れながら、時間配分も考えながら巡るとします。
ほんとは一言主神社にまで行きたかったんですが御所市にあるようで、徐々に行動半径を広げていきます。
①この俳句いいですね。。「大雪」、今を表すこの季語にぴったりと句だと思います。寒い時にはあたたかいお風呂が一番、まして病気がちのお母さんにはありがたかったことでしょうね。。明日、句会です。この季語使ってみたいな。。
②中将姫のこと中将湯のこと全く知りませんでした。サイトの紹介記事をパラパラ読んだだけですが、「長谷寺観音」だの「継母の嫉妬」だの「出家」だのボクの世界のキーワードがいっぱい出てきて、正に繋がってるんだなあと思いました。
③スカイブルーさん、いつもコメントありがとうございます。スケユキくんもご贔屓のよし、どうぞ色々と紹介してください。
句会に入会してるんですね。精々腕をみがいてください。大変身を期待してます。
中将姫は8世紀初頭の話ですが、ここ奈良にいるとそんなに古い話ではないような錯覚を覚えます。