軒下にあれこれ吊るし女梅雨
何もかも梅雨湿りして鬱陶しいったらありゃしない。
まったく気の抜けない梅雨である。止んだかと思うとまたそぼ降って、かと言ってその雨は長続きもしなければ止んでも決して晴れてはこない。何をするにも、何処へ行くにも雨の覚悟、用意の要る日がつづいている。
これを女梅雨と言うのだろう。梅雨があっけなく終わってしまった昨年とは大違いの今年である。
おかげで紫陽花はすこぶる色つやもいいし、日陰を好む茗荷も生き生きとしている。
どちらかが立てばどちらかが凹む。物事にはすべて表裏があるということのようである。