増幅

もてあます匂ひなりけり室の花

ランがいっせいに咲いた。

同じような環境で、同じ要領で栽培しているから花芽のできる時期もほぼ同じで、カトレアなどいろんな種類のランがほぼ同時に咲くわけだ。
もともとランというのは甘い香りを放つものだが、これらがミックスされると香りはさらに増幅されて強烈なものとなる。
栽培ケースのそばには長くいられないほど強い香なので、ちょっと困惑することもある。

スペースにかぎりが

株分けて育て上手の室の花

何かと気に入った花があれば株分けしてひとに贈りたくなる癖がある。

君子蘭がその代表で、もういくつ鉢を増やしたことだろう。
当地にきてからは進呈するひともいないので控えているが、落ちた梅や飛んできた楓などの種が芽吹けば小さなポットに移植してみたり。
あと20年くらいは元気に長生きできると分かっておれば、盆栽仕立てにでもという気になるのであるが、せっかく芽吹いたもの命をつぶすこともためらわれて。
同じ種類のものばかりふえて、いたずらに部屋のスペースをせばめているだけなのだが。