大和日和

寒梅を香り少なく過ぎにけり
枝寄せて匂ひ引き寄す寒紅梅

ぽかぽかの大和日和。

さそわれて公園の紅梅が咲き始めたようだ。
上枝、下枝にびっしり蕾をつけて、裾に広げた枝のあたりはもう何輪かが固い花を開いている。
寒に入って一週間ほどだから今年は少し早い。
寒を深くしてまだ寒くなるだろうが、錯綜しつつ春への動きも忘れなく進んでいる。

当たり前が一番

寒梅の風をついたる開花かな

日中の温度計は五度から上がらない。

時雨の柱が西から東へどんどん移動して行く。おそらく、雪を降らせているのだろう。
時に、しまくほどでもないが、雪が風に吹かれて踊るのが見える。

明日は、もっと荒れて平野部でも雪があるかもという予報だ。
暦通り一年の中で一番寒い時期に、しばらく寒い日が続くというニュースに、なぜかほっとしたものを感じた。