太公望

寒釣の晴れなばいつも同じ土堤

たいして広くない川に、いつも竿を出している人がいる。

川の規模から見て、ハヤくらいの小魚しか釣れないはずなのに、大振りの竿が三本。
それが何ともおかしくて、通りがかるたびに笑みを誘われる。