太公望

寒釣の晴れなばいつも同じ土堤

たいして広くない川に、いつも竿を出している人がいる。

川の規模から見て、ハヤくらいの小魚しか釣れないはずなのに、大振りの竿が三本。
それが何ともおかしくて、通りがかるたびに笑みを誘われる。

“太公望” への4件の返信

  1. いるいる、こういう人いますよね。
    散歩中にいつも見かける人、微笑ましいですね。
    少しでも暇さえあれば竿を垂れる、我が息子も似たようなものです。

    1. 寒くても、家の中にいるよりいいんでしょうか。
      寒バヤというものがありますが、これだってある程度釣れなくちゃ料理にもなりませんけど。
      何が目的なのか、おかしな光景です。

  2. 「寒釣」って、とても語調が好いので、
    この語彙が冒頭にあるだけで何か名句の様に
    錯覚してしまいますね。
    関連句を検索してみると どっさり 出て来ます
       ↓
    http://www.haisi.com/saijiki/kanduri.htm

    でも万葉さんの句は、キンと張った寒さ感より
    ほっこりとした釣り人のあったかみが感じられ
    好いですねぇ。

    1. ありがとうございます。
      季語が頭に据わるだけで格好がついてしまうって、それこそ季語の力でしょうね。
      季語に真正面から取り組むのもいいですが、寒釣りはよほどの好き者でないとやれないでしょうから、そんなおかしみが出ればと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください