寒四の雨

鳥の声絶えてひねもす寒の雨

まるまる一日降る雨だ。

朝から降り始めて夜になっても雨脚が衰えない。
寒に入って九日目の雨を「寒九の雨」といい、その年が豊作になるという言い伝えがあるが、今日はちと早いようである。
ただ、今まで乾いていた土地が潤って豊作の条件が整いつつあるという意味では「寒四の雨」も「寒九の雨」も大差はないのではなかろうか。

土地に恵みをもたらすという雨ではあるが、鳥たちには歓迎されないようである。朝から影も見えず、声も聞かない。