看取る覚悟

日盛りや介護認定申請日

真新しい庁舎が旧市街から離れて山の中に忽然とそびえていた。

午後1時を過ぎても職員がまばら、訪れる市民もまたまばら。
疲弊してゆく地方の象徴のような気がした。

親の要介護度認定申請をしてきた。今後緩和治療が主となる見込みで、なるべく在宅看護で最期をみとろうと考えている。そのためには早めに申請しておいた方がよいとケースワーカーの方からアドバイスがあったからだった。