くじ引き

ステイホーム守るも難し春の昼

もう何日家にとどまっているだろうか。

コロナ疲れに加えアベ疲れもあって、さらにこの先が見通せない不安が頭にのしかかってくる。
この感染症はくじ引きみたいなものらしく、誰に当たるか分からないし誰が当たっても不思議ではないところが不気味である。
宝くじは買わなければ当たらないが、コビット19は買わなくても当たる。自分だけは大丈夫だと思ってせっせと繁華街へ繰り出す人があとをたたない。
人類は強気の冒険家と臆病者の微妙なバランスで生き延び進化してきたと言われるが、未知の微生物に対してはたとえ猛者であろうと当分は臆病者のふりしているほうが無難のようである。
今日などは朝から冷たい雨だからおのずと外出がためらわれるが、これが好天気ならもっと気が重かったろう。

時間もったいない

春昼の乗継駅のダイヤかな
乗継の刻持て余し春の昼
乗換の屋根なきホーム春の昼

都会ではそうでもなかろうが、田舎では一時間に一本というダイヤも珍しくはない。

車がメインの移動手段となる地域など、バスならなお本数は少なくなるし、通勤通学の時間をのぞくと間引き運転は覚悟しなければならない。
こういうところを旅するには、よほど事前にダイヤをちゃんと調べておかないと、移動に大半の時間をとられてしまいかねない。都会で暮らしていて、電車が次から次へと来るのに馴れていると、乗り継ぎに15分以上もかかるとおそらくイライラしてくるにちがいない。逆に、この時間こそが至福のときだとする御仁もあろうが、えてして旅の目的はそうでない場合が多いのでやはり「ロス」につながることになる。
私の居るところから盆地の反対側に行くには、JR、私鉄含めて最低2,3回の乗り継ぎは必須となるので、どうしてもクルマに頼ることが多くなる。時間も半分とまでいかなくても、三分の一くらいは節約できるので、クルマはどうしてもやめられない。
ブレーキとアクセルを間違わないうちは、免許など返上してられないのだ。