無為の二ヶ月

どの階も遠出かなはぬ春燈

理想的には80%らしいが、実態5、60%ではどうなるのやら。

外出好きのお隣は土日となると相変わらず子供を連れてお出かけのようだ。
そのせいか子供がしょっちゅう風邪引いて何のための外出か首をひねっている。
最近はスマホの電波を読めば人の動きが数量化されるらしく、ピンポイントで人出が測定できるらしい。それによれば、一部観光地ではわずか5%くらいしか減ってないところもあるようで、これでは緊急事態宣言でコロナウィルスとの戦争を終結しようという目論見が根底から崩れかねない。
諸外国ではピークアウトしたところもぼちぼち現れたとの報を聞くにつけ、この国の迷走ぶりがどこに向かうのか、不安がますばかりである。
クラスター対策戦略がとっくに崩れたのにN、HKスペシャルでは見慣れた顔ぶれが泣き言を語るのを見るに至っては溜息しか出ないのである。二の矢も用意せず、検査拡大の合唱もむげにここまでずるずる引っ張った無策によって命が危険にさらされている。
マスクも、人工呼吸器も、検査能力も、病室も足りす、この空白の二ヶ月は何だったのか。