どの階も遠出かなはぬ春燈
理想的には80%らしいが、実態5、60%ではどうなるのやら。
外出好きのお隣は土日となると相変わらず子供を連れてお出かけのようだ。
そのせいか子供がしょっちゅう風邪引いて何のための外出か首をひねっている。
最近はスマホの電波を読めば人の動きが数量化されるらしく、ピンポイントで人出が測定できるらしい。それによれば、一部観光地ではわずか5%くらいしか減ってないところもあるようで、これでは緊急事態宣言でコロナウィルスとの戦争を終結しようという目論見が根底から崩れかねない。
諸外国ではピークアウトしたところもぼちぼち現れたとの報を聞くにつけ、この国の迷走ぶりがどこに向かうのか、不安がますばかりである。
クラスター対策戦略がとっくに崩れたのにN、HKスペシャルでは見慣れた顔ぶれが泣き言を語るのを見るに至っては溜息しか出ないのである。二の矢も用意せず、検査拡大の合唱もむげにここまでずるずる引っ張った無策によって命が危険にさらされている。
マスクも、人工呼吸器も、検査能力も、病室も足りす、この空白の二ヶ月は何だったのか。
この二か月は75年の人生で経験したことのない月日を過ごした。
いつから元の生活に戻れるかの保証も目安もないまま今後も無為に時間を消費するのかと思うとやり切れない。
この時期に終末整理をするのは益々落ち込みそうでそんな気にもなれない。
希望につながる活動を見つけたいが今の所は週一度の書道教室は開かれているので唯一気持ちを集中させる良い時間になっている。
もう一つはカルチャーセンターの講師の著作「はじめての古筆切」をこの際読破したい。
買いっぱなしで目を通していない本が他にもありそうだ。
部屋でできる体操、積読の解消、趣味に没頭、デイトレーダーならともかくそんなことしか思い浮かびませんね。
仕事で毎日満員電車に乗らなければないない世代に申し訳ないくらいです。