デジタルに抗して

春窮やフィルムロールの在庫尽き

フィルムからデジタルの時代になって、フィルムを提供できるメーカーも限られてきた。

かつては、用途に合わせたり、色味の異なったタイプなどさまざまな種類のフィルムが市場に出回っていたが、今では白黒・カラーとも富士フイルムが僅かな種類と量を提供している程度である。
フィルム代含め現像のコストなどデジタルよりはるかに高くつくが、それでもアナログのフィルムファンがいて、市場から消える前に好きな銘柄のフィルムを買いだめしていたものだ。
今となるとさすがに在庫も底をついて、心ならずもデジタルに移った人もいるが、今だにフィルムを愛用している人がいる。これから写真を勉強しようという若い人や、女性に意外に人気なのだ。

飽食の時代、「春窮」はもはや死語となっている。前年に収穫したもので冬をしのいきたものの、春になっていよいよ食料も底をついてきた状態をいう言葉、季語である。