勝負

道問へば木槿の花で答へけり

今月より忙しい例会となった。

これまではただ事前に詠んで投句するだけで済んでたのが、幹事の務めも加わったのである。
これは想像以上に大変で、事前の準備もそうだが、当日の進行も気が抜けず自分の投句どころではなさそうである。
したがって当日はゆっくり当欄を書く余裕もなさそうで、勝負の句を予約投句とする。撃沈か、浮上か。それによっても疲労度は違ってきそうである。

キトラ古墳壁画公開

渡来人よるべの里の花木槿
通り雨走る字の花木槿

キトラ古墳の壁画が公開されている。

事前申込みの必要な今回は、漆喰に描かれた四神のうちの朱雀を目の前で見ることができた。
壁から剥がした絵は、まるで薄い布の上にでも描いたようでとても壁とは思えなかったが、技術の粋をこらして保存に努めている証だろう。
石棺は高松塚古墳に比べるとずいぶん小振りで大人一人が横たわるのがせいいっぱい。内側には四神、十二支の獣頭人身像、そして天井の天文図が描かれているだけである。飛鳥美人の姿は描かれてない。墳丘も小さくて、8世紀初め頃完成した、古墳時代最後期のものということらしい。
盗掘に遇ってるが、埋葬者は残った人骨から50,60歳代の男子だという。藤ノ木古墳などを見ているので、出土品が少ないのは寂しい気がした。
高松塚古墳の主は、描かれた図から、日本書紀編纂の責任者だった舎人親王ではないかとする説が説得力をもつが、はたしてキトラの主は誰なんだろうか。

道路の景色

市の花として市庁舎の白木槿

木槿を市の花、町の花としている自治体はいくつあるだろうか。

高速道路の中央分離帯には市花、町花が植えられることが多いが、気をつけて走っていると実に様々な種類の樹木が植栽されているのが分かる。
意外に花をつけているのを見るのは少ないのは,季節が違うせいだろうか。
あるいは、定点観測というのだろうか、同じ高速道路でも季節によって見え方が違うように思えるのは意外にこのような樹木の花どきにも関係しているのかもしれない。

心電図

診断をおへて木槿の葉陰かな

今日は県立病院に行ってきた。

かかりつけ医の健康診断で、心電図に異常があるから精密検査を受けるように言われたからであるが、行ってみると今日はもう一回心電図を採るだけであとは本検査の予約をとるだけでがっかりした。
検査というのは朝から午後までかかるらしく、また別の日が1日つぶれてしまうのかと心が重くなる。

県立病院だから来院者も多く、例によって長時間待たされるのかと憂鬱だったが意外に早く終わったのはよかった。駐車場では太陽にあぶられた車がエアコンで冷えるまで、木槿の陰で涼をとる。