遠望

大和川越しにどこでも末黒山
目の端に末黒山ある大和かな

若草山は盆地中央から見ると小さな山に過ぎない。

ただ、中腹が黒く焦げた様子はどこからでもよく見える。
盆地中央は視界を遮るような高いものはなく四方に青垣を望めるが、大和川に向かって盆地全体が流れ来むように傾斜しているせいか、小さな山であっても遠くからよく見える。
逆に、盆地東縁、南縁、北縁側からみると西の生駒、信貴山などは随分低く見え、とても800メートルはあるように思えないのが不思議である。