もうもうと五体薫きしむ柚子湯かな
香りだった湯気に全身が柚子の香りに薫きしめられるようだ。
今日は冬至。陰の極みに柚子風呂に入ったり南瓜を食べたりして邪悪を払う。
温められた柚子からはいっそう香りがたって、浴室はさながらアロマセラピーの施術を受けているようである。
今年もあとわずか。湯気に包まれて今年のあれこれをゆっくり味わうのもいいのではないか。
今朝は珍しく霧が濃い。起床してからさらに深くなったようだ。視程100メートル以下。10時になってもまだ霽れない。
気温が上がるという予報だが、お日様が顔を出してくれての話だ。
ドアを開けたら、玄関脇の南天にヒヨドリ君がいたとみえて驚かせてしまった。
風もまったくなく、あとは「一陽来復」を願うばかり。