柿の花落ちて顎片おびただし
柿の花というのは地味な花だ。
しかも、何時咲いたのかは気をつけてないと見逃すことが多い。木の下に花というか顎片がいっぱい落ちていて、それで柿の花が咲いていたことを知ることが多い。
ただそれでも花に気づけばいいほうで、いつの間にか結実しているのが目にもはっきり分かるようになってはじめて「咲いていた」ことを知ることもある。今年はとっくに咲き終わっていたようで、木に近づいて初めて実がついていることを知った。
それにしても「柿の花」は歳時記では6月に載っているが、今年は他の花も含めて花の時期が一様に一ヶ月ほども早く感じるのは私だけだけだろうか。