やうやうに開きそめしと大梅郷
訪ぬれど探るばかりの大梅郷
三重や京都との府県境の梅郷・月ヶ瀬に行ってきた。
「一目万本」といわれる展望台もあるほどで、相当な数にのぼる梅の里は名張川をせき止めたダム湖の急峻な斜面に展開する。まずは全体の地理を頭に入れようと「月ヶ瀬観光会館」といわれる案内所に立ち寄ったところ、スタッフの方が申し訳なさそうな顔をされて「まだ三本しか咲いてないんです」と、その木のある場所を詳しく教えてくれようとする。平年に比べ2週間ほど遅れているそうで、今年はさきの大雪で枝もだいぶ痛めつけられたとか。
この分では今月下旬が見頃になりそうで、続いてすぐそのあとにダムの周囲に植えられた桜が見事な景色を見せてくれそうである。