晩夏の夜

梅雨明けを期して聞こゆるきりぎりす

二日前というから梅雨前線が消えた日だ。

朝、庭の茂みからクリアな虫の声が規則正しく聞こえる。
「ぎぃーい。。。チョン」
きりぎりすであろう。あちこちでも呼応しているようである。
梅雨明けていよいよ夏も終盤。他の虫にさきがけて高く宣言しているようにも聞こえる。
本能的に秋が近いことが分かるのであろう。
昼はまだまだ暑いが、晩夏の夜はいよいよ虫の声の涼しさが忍び込んでくる。

水色

アガパンサス置き去りに梅雨明くる

関東甲信越は梅雨明けだそうだ。

天気図から見ても太平洋高気圧が列島にのしかかって西日本も梅雨明け同然である。
この分でゆくと梅雨明け十日どころか梅雨明け二ヶ月の猛烈な夏になるのかもしれない。
もう何がおきても不思議ではない地球である。気象庁予報官だってこの早い梅雨明けは想定できなかったのだ。
今年は覚悟しておいた方がいいかもしれない。
もう雨をもらえないアガパンサスの水色の花が妙に鮮やかな一日であった。

輪郭

消防団ホース日干して梅雨明けむ

当地は実質梅雨明け。

空気から重苦しい湿り気が消え、気温こそ高いが真夏のそれだ。
サングラス越しの野山の輪郭が今日ほど際だって見えたことはない。
しばらくは雷などあるというが、夕立の後の涼しさこそ待ち望むもの。

一気に夏だ

梅雨明けやパッキン固き立水栓

立水栓の具合が悪い。

どうやらパッキンが固くなったようで、しっかり締まらなくなった。
これから毎日のように散水しなければならない日が続くので、早めの交換が必要なようだ。

眩惑

体感は一日早く梅雨明けし

当地は実質的には昨日明けている。

これで去年より1週間ほど遅いそうだ。
今日17日でも十分早くって、あの暑い夏の日が今年は長いということか。

室内でも33度。外の直射日光にあたったらクラクラするほどだ。