かわらない味

背の届く枝の楊梅賞味せり

手の届くかぎりやまもも恣

枝たはめ朱き楊梅選びをり

枝たはめ啄みをりぬ楊の梅

吟行メンバー一同、実際に手にとって食べてみた。

大ヤマモモの木の下で

あまりにもたくさん成りすぎたので実一つ一つは小さいが、それでも味はヤマモモ。少年時代に食べた味を思い出していた。

李も桃も?

果実酒にせむと楊梅拾ふなり

日葉酢媛命陵の前でおおきな楊梅(やまもも)の木に出会った。

日葉酢媛命陵前でヤマモモを拾う親子

木の根元を中心に半径7,8メートルくらいの範囲によく熟した実がいっぱい落ちている。見上げると木にもまだまだ実がいっぱいついていて、鳥たちが食べに来ても容易には食べきれないくらいある。

これを果実酒、いわゆるヤマモモ酒にするんだと言って、市内からやってきた親子がいた。
僕はというと、道に落ちてるやつを数個拾って濠に投げ込んでみたら、亀や鯉たちがやってきてたちまちのうちに飲み込んでしまった。