日もすがら沙羅の落花の腐し雨
一日花だから毎日咲いてはこぼれてゆく。
そういう性格の花だが、この豪雨にたたかれていつもより多くこぼれ色あせてゆく。
まさに諸行無常の象徴だが、雨となるとひときわその重いを強くする。
今日は朝から大雨、洪水、土砂崩れ警報が出て、当町では高齢者は避難するよう防災放送があったり、スマホの災害警報がけたたましく鳴ったり、いやはや騒々しい日であった。
さいわい、数時間で解除されたが、当町はとりわけ大和川に近い地域は何度も浸水の被害にあっているし、崖の多い地区もあるので、役場の人たち、消防団、そして介護施設職員なども大変なことである。
共稼ぎの隣家には小学生のお子たちがいるが、午前中に早々と休校となったなったようで、先生たちに連れられて帰ってきた。上の子はもう高学年なので留守をしっかり守っているようだった。このようにして、昼間親御さんの居ない家庭の子供たちはたくましく育ってゆくのにちがいない。