独学の限界

藪騒の葉擦したがへ法師蟬

藪騒。やぶさいと読む。

俳句独特の用語らしく広辞苑にも掲載はない。
ちょうど「潮騒」で風や波が島の海岸や海辺の町を騒がせるのと同じように、竹林が風に揺れてサワサワしている様を言うようです。吟行時に教わったことです。
例として、

百幹の竹の春なる藪騒に(作者不詳)

「百幹」という言葉も初めて知りました。

で、さっそく使ってみたわけですが、やはり吟行や句会のいいところは先達の思いもよらない表現に刺激を受けることです。

なにごとも独学には限界があるのだろうと思います。特別な才能も備わってない身には。