賞味期限

湯豆腐や夫婦一丁食ひかぬる

早くも湯豆腐が食卓にのぼった。

今日はきのうに比べて寒くもなくむしろ暖かくさえ感じるのだが、メニューの思案のすえ賞味期限がせまる豆腐の処理となったようである。
ともあれパックに入った豆腐一丁、食いかねるほど老いを感じる夜であった。

食べきれない

湯豆腐の箸に人柄見たりけり

急に寒くなりました。

こんな夜は鍋かおでんか、湯豆腐か。温かいものがいいですね。
さいわい冷蔵庫には畑でいただいた大根が食べきれずにあるし、昨夜はおでんとあいなりました。
今夜は牡蠣があるというので鍋ではなく、フライで。牡蠣はフライがうまい。ついでにサツモイモを揚げてもらうのも忘れずに。
白菜が収穫できるようになればおそらく鍋がつづくんだろうな。見栄えの悪い人参、約半分がそうです、はぬか漬けへ。味は悪くない。甘い。
毎夜のようになんだかんだと言っては畑のものをいただいてます。
ネギもレタスも食べきれない。ネギは湯豆腐でいただきましょうかね。豆腐と言えば箸の使い方が上手なひとがうらやましい。私はなかなか上手に食べられません。

遅れるまじく

遅参してまづは湯豆腐取り分ける

鍋シーズン。

目の前の湯豆腐くつくつ揺れるのをふうふうしながら舌の上。
部屋中に湯気も充満して体も暖まってくる。

湯豆腐鍋パーティに遅れたら、崩れて固くなってしまったのを掬うしかない。

寒い夜は

一丁の湯豆腐つつくふたりかな

ここんところ湯豆腐が食卓にのぼることが多いようだ。

それもテレビの料理番組の影響か、一丁まるまる浮いている。そいつを杓子で削り取りながら食べるのだが、最初から食べ頃に切ったものに比べれば、気のせいか味が濃いように思える。

つれあいが飲めないうえ、もともと酒には弱いので晩酌などしたことないが、これだけ寒い夜が続くと熱燗もいいなと思えてくる。

寒い夜

塗り箸や湯豆腐掬ひの賑やかさ

北は暴風雪とか。
当地の冬も佳境に入ってきました。
工場の煙突から立ちのぼる煙がまっすぐに昇っていくのをみると、翌朝の冷え込みが予感できてぞっとします。

こんな寒い夜は湯豆腐に限ります。
でも、いつものマイ箸は塗りなので豆腐を掬うのが大仕事なんです。