絶え絶え

コンプレッションウェアに触手の炎暑かな

突然の暑さ。

午前中こまごま動いただけで、午後はもう予定もくそもなく休息と決め込んだ。
各地で熱中症でかつぎこまれる一日だったようで、ここ盆地も例外でない。むしろ盆地という形状から気温急上昇が激しい。
二日前に雷雨がしっかりあったわけだし、土が乾いているわけではないのに定植まもない苗などは根がまだちゃんと張り切れてなくて、どれもぐったりして息も絶え絶えのあわれな姿を見せていた。
人も草も急激な天候変化に振り回される。そんな時代の真っ只中に生きているのだ。

インフラ不全

ワクチンへ炎暑にめげず列に着く

携帯電話がつながらないと騒ぐ来訪者。

今日は四回目のワクチンの日だが、予約した医院には高齢者が殺到している。
小児科の看板も掲げているクリニックでも、コロナ禍では受け付けてないという。これだけ接種希望者が押し寄せれば診察にはなかなか手が回らないのもむげなるかなである。
で、携帯片手に大騒ぎしている高齢者に丁寧に応対している受付だが、代わりに自宅に電話してくれと頼んでいる。息子たちに電話するもどれもつながらない。とうとう電話はあきらめて歩いて帰ることにすると。徒歩五分の自宅にである。
あとでニュースで知ったのだが某回線が未明から障害で夕方のいまなお復旧していないらしい。
今考えるに、携帯片手に右往左往していたご婦人はその回線利用者だったとみえる。
全国津々浦々すっかりインフラの柱として機能してきただけにこの障害のもたらす影響は大きい。

灼ける

撫牛の親子腹這ふ日の盛り
撫牛の手を引っ込むる炎暑かな

今日は堺市の天神様境内での句会。

梅園の梅の実はおおかた採取されたのだろう、取り残された実がぽつぽつと落ちて黄色く変色しているのが見られる。
会場に向かう前に天神様に手を合わせたあと、石や青銅の撫で牛に触れてみると、これが大変熱い。ここ2,3日梅雨の晴れ間が続いていて、今日などは気温もあがっているせいだろう。形だけのお詣りにとどめて失礼することにした。