町の灯を雲に映して無月かな
町明かりのある雲。
雲が低い証しであろう。
夕方4時頃大粒の雨が突然降ってきて、一時間くらい降ったろうか。今日の月は無理かなとあきらめていたら、夕方7時頃突然隣町のものと思われる季節外れの打ち上げ花火が聞こえてきた。花火に照らされて雲が明るくなる。
今日は上がる方向が甍の正面、東南のためいつも以上の人が外へ出てきて楽しんでいる。
今日は仲秋の名月。雨の後涼しくなって虫の声が爽やかである。ただ今日家人に言われて気づいたのであるが右の耳がやや遠くなっているらしい。
庭を右に座ると庭の虫が判然としないのである。左を向ければはっきりと聞き分けられる。
虫の知らせと言うのではないが、虫のおかげで思わぬことを知ったというわけである。