タッチアンドゴー

交りては水面かすめる燕かな

斑鳩の里は溜め池が多い。

カイツブリやカワウは常連として、いまは燕が水面に落ちた虫を拾うのか、盛んにタッチアンドゴーを繰り返している。
なかには、目の前で交尾などするものもいて、その後はまた水面めがけてはダイブとなんともせわしい。
彼らにはちょっと遅い春のようだが、すでに一度子を孵して巣立ちさせた早熟のカップルかも知れず、そうなるともう立派な夏燕である。