甜瓜はみて遠き日生ぬるし
西瓜が秋で、真桑瓜が夏。
感覚的にはどちらも夏だと思うが、歳時記ではそうなっている。
想像だが、西瓜は盆や七夕の供物として珍重されていたからではないかと思われる。
今年は大小の西瓜に加えて真桑瓜も育てたが、真桑というのは食べ時の見極めが難しく、気づいたら熟しすぎて溶けそうになるほどずるずるになってしまうことがある。今回も十個近く生ったが、西瓜に比べてありがたみが少ないわけかなおざりにしてしまった。辛うじて食べられるものだけを持ち帰ったが、やはり歯ごたえのないものだった。
その昔たいして冷えてないものを食べたことを思い出して、記憶は遠い過去をさまようのだった。