正装

荒梅雨に禰宜の木沓の濡れにけり

水たまりがあちこちにできている。

それでも雨は降りやまない。
昨日から設営されていたテントに最初にやって来たのは禰宜さんだった。
祭壇をしつらえ、幕に紙幣をとりつけたり、その間ずっと袴をはしょった雨靴姿。最後にようやく神主の装束をととのえゴム長が木沓となった。

暴れ梅雨

島ぐるみ川となりたる男梅雨

八丈島よりさらに南方の孤島に時間あたり80ミリ超の雨量があった。

もともと島全体がカルデラで、急な川筋が何本も走っているが、届いた映像では至る所で滝のように水が走っているのが確認できる。
九州では時間150ミリという想像も出来ない雨が降ったとか。
男梅雨などと粋がってはとてもいられない、命に関わる梅雨である。